TOKYO FM『あぐりずむ』 〔2014年4月28日〕

天満隊長が、ラジオ番組に出演しました。以下はその内容です。

~RADIO~
『あぐりずむ』
川瀬良子です。日本の農業を応援する番組、「あぐりずむ」。今日は福岡県うきは市からこんな話題をご紹介します。
「棚田まなび隊」
福岡市から車で1時間半ほど走ったうきは市の山間部。日本の棚田百選にも選ばれている美しい棚田が広がる街です。
今、写真があるんですけど、本当に美しいです。山と山の間に段々になっているきれいな田んぼが広がっているんですが、ちょっと昔の時代にタイムスリップしたような、本当にきれいな棚田の景色ですね。
そんな棚田なのですが、2012年に起こった九州北部豪雨で大きな被害を受けてお米づくりができなくなってしまった田んぼが今でもたくさんあるのだそうです。1年以上前なのですけれどもね、今でもお米が作れないところがあるんですね。
そこで結成されたのが棚田まなび隊、一体どんな活動を行っているんでしょうか。
電話がつながっているのが、棚田まなび隊隊長の天満さんです。天満さんよろしくお願いします。

天満隊長(以下青字):はーい、よろしくお願いします。

まず、天満さんが棚田まなび隊を結成されたいきさつを教えて下さい。

はい。私は大学の研究者で、もともとこの地域で民家や棚田の研究をしていたのですが、2012年に水害があって棚田で土砂が積もったり、石垣が崩れたりする被害があったんですね。で、もう一度田んぼができるように、手助けできないかなって始めたのが、まなび隊なんです。
ただ、一度きりのボランティアで棚田を復旧するよりも、お米づくりをしながら地域の外の人たちも継続的に地域に関わってほしいと思って、サポーターの募集をしています。

棚田まなび隊では実際にどんな活動をされているんですか?

水害の被害があった田んぼなので、まず、積もってしまった川砂を掻き出す復旧作業をやっています。で、これから田起こしとか苗づくり、水路の掃除、稲刈りまで、稲作全般をみんなで学びながらやっていこうと思っています。

サポーターには、どんな方たちが参加しているんですか?

ほとんど農業をやったことない未経験者で、働かれている方が多いですね。30代、40代の方が多いかなと思います。
活動は、キレイになった田んぼとかを見て、爽快感や、やったぞという達成感が味わえるのが一番の魅力だと思っています。

その棚田で米づくりをされている農家さんもすごく喜びますよね。

そうですね。地域の外の人が来てくれるのは面白くていいね、っていうふうに言ってくださいます。

そのお米づくりは、サポーターのみなさんと農家さんたちも一緒にやったりするんですか。

あ、そうですね。私たちはまったくの未経験者なので、農家の人たちに教えてくださいっていうふうに言って、田起こしのやり方とか教えてもらってます。

いいですね。あの棚田の風景にいろんな、男女関係なく農家さんと一緒に何か作業をしているという風景を思い浮かべるだけでも、ちょっと、和むというか、いい景色ですね。
そして、日本の棚田百選に認定されている棚田で作られるお米、これが気になるんですけれども、きっと美味しいんじゃないんですか?

そうなんです。品種はゆめつくしなんですけど、さすがに棚田だけあって水がとってもきれいなので、すごくみずみずしくて、甘くておいしいんです。

いいですね。それだけ美味しいお米もあって、きれいな棚田があって、農業がまた、進んでいくっていうのは、天満さん、どうですか?

棚田で農業をされるっていうのは大変なんですけど、こうやって都市の人たちもちょっとずつサポートしながらずっと続いていけばいいなっていうふうに思っています。

その、棚田での農業が難しくなるのって、どうしてなんですかね。

農業の大きい機械が入らないので、手間がかかるし、というところではないかなと思います。

土砂などを掻き出すっていうのも、重機が入りにくい場所だったりとか。

そうなんです。

あーでもそう思うと、この棚田まなび隊、天満さんもそうですし、みなさんの活動っていうのは本当にすごいですね。まだまだ参加者は募集しているんですよね?

はい。米づくりはまだこれからいっぱい作業あるので、浮羽まるごと博物館のホームページから問い合わせしてくだされば、お答えしますので、そちらからお願いします。

はい。わかりました。浮羽まるごと博物館ですね。ぜひ皆さんチェックしてみてください。
天満隊長どうもありがとうございました。

はい。どうもありがとうございました。

この夏にね、青々とした田んぼが戻るといいですよね。これからを期待しております。
「あぐりずむ」、お相手は川瀬良子でした。