棚田まなび隊2016第2回活動

5月1日、棚田まなび隊が今年2回目の活動を行いました。晴れ渡る空の下、隊員とそのご家族合わせて21名がつづら山荘に集まりました。島副隊長からの挨拶の後、自己紹介を行い、作業に取りかかりました。

今回の作業は、棚田に水を引き込むための竹樋づくりです。棚田は小さな田の集まりなので、その1枚1枚に水を送るための仕掛けとして竹樋を使います。田植え前のこの時期にそれを設置します。今回、まなび隊の学習田で使うための竹樋を作成しました。そして、せっかくなので、この出来たての竹樋を使ってそうめん流しをすることにしました。

まず、竹の切り出しを行いました。今回、つづら山荘近くの山の竹を使わせていただきました。竹を支える人、ノコギリで切る人に分かれ、チームプレーで竹を切り出していきます。周囲に気を配りながら、慎重に竹を運び出していきました。

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▲竹の切り出し。力のいる大変な作業です。

次に切り出した竹を半分に割っていきました。竹の中心にナタを当て、金槌で叩きながらナタを入れ、ある程度割れたら竹を押し上げて一気に割っていきます。その後は、水が流れるようにするため、竹の節を金槌で叩いて割っていきました。

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▲竹を半分に割っていきます。真ん中で切れるように回転しながら調整します。

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▲竹の節を取り除いていきます。

お昼には完成した竹樋を使って、そうめん流しを行いました。余った竹で器をつくり、みんなで美味しくいただきました。

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▲竹樋を使ったそうめん流し。体を動かしたあとの食事は格別です。

途中、研究室の学生が「棚田を守る会」について説明をさせていただき、守る会の会長さんからも棚田の維持についてのお話をしていただきました。その後、守る会の皆さんにウド採りに連れて行ってもらいました。

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▲守る会会長の堤さんから活動についてのお話をしていただきました。

最後は竹樋を田んぼへと運び、つづら山荘に戻った後、15時頃の解散となりました。次回の活動では、畦塗りと分田の畑の野菜植え付けを行う予定です。

文:丸山千尋
写真:九州大学菊地研究室