分田植え足しとBBQ【6月10日(土)快晴】
つづら棚田から川沿いに下ったところにある「分田集落」。細長い田が連なる、つづら棚田とはまた違った棚田の風景が広がります。ここも担い手不足の問題が深刻化する中、地域の方を中心とする団体(通称うきプロ)が2年前から約70枚近くの一団の棚田を代理耕作しています。2年前はまなび隊として、この活動に参加させていただきました。
この日の活動は、分田棚田の植え足しのお手伝い。山の棚田1枚1枚のかたちは、斜面や水源をはじめ、さまざまな要素のいい塩梅のなかで決まっていきます。なので、きれいな四角であることはほとんどありません。機械を使って田植えをする場合、そんな田んぼのすみや曲線になっている箇所は、人の手で植え足しをします。苗をもって畔に散らばり、すでに植えられている列にそって追加していきます。畔に近すぎると、今度は稲刈りの時に機械がはいりません。田んぼの面積を可能な限り有効活用できるよう、うきプロの方々の目が光ります。
植え足し作業がひと段落したところで、まなび隊の田んぼの様子を見につづら棚田へ。近づいていくと、葉先が茶色くなっているのが遠くからでも目立ちます。イネを観察すると、葉に細長く虫食いのような筋があります。後で調べてみると、どうやら「イネドロオイ」という虫の仕業のよう。害虫の侵入を防ぐためにも、こまめな畦の草刈りが欠かせません。一方、田んぼのなかはタニシやイモリ、カエルやオタマジャクシの楽園になっていました。安心できる穏やかな棲み処なのでしょう。
午後はうきプロの方々からBBQに誘っていただきました。地鶏や猪肉、イカにトウモロコシ、焼きそば、差し入れのかしわ飯、ビワ。マシュマロやバナナなんかも焼いてみたり。おいしいものを囲んで、初対面どうしでも不思議と会話が弾みます。庭の大きな桑の木の下が絶好のたまり場でした。デザートにマルベリーをつまめるんですから!どうも、ごちそうさまでした。
かじわら(隊長代理)