5月24日、棚田まなび隊の今年2回目の活動が行われました。爽やかな日差しのもとに14名の隊員が集まりました。
昨年は本村集落の棚田で水害の復旧から稲作まで取り組みましたが、今年は分田集落で活動します。田んぼは5反ほどの広さで、棚田景観が美しい所です。しかし、耕作されていた農家の方がご高齢で耕作を続けることが難しくなったので、今年から地元農家の米川さん、高松さん、諌山さんの3名が耕作を引き継ぐことになりました。今年のまなび隊は、その手伝いをします。
この日は10時に集合し、天満隊長が所用で不在だったため、梶原副隊長が挨拶をしたあと、自己紹介を行い、作業に取りかかりました。
農家の方々は機械を使って代掻きをし、まなび隊は畦塗りを手伝いました。隊員は諌山さんから鍬の使い方などの指導を受け作業に入りましたが,すでに大半の畦が機械で塗られており手作業での畦塗りが必要な箇所はあまり多くなかったので、隊員が二手に分かれて一方は周辺の草刈りを行いました。12時ごろまで作業をして、お昼の休憩をとりました。
午後には棚田を散策しながら,田んぼへの水の供給のしかたを確認しました。米川さんから、この棚田の用水はもともと灌漑用に引いたイデを今は水力発電にも使っていることや、水量が安定していて蛇口をひねれば水が出てくることなどを伺いました。
▲今年のまなび隊が活動する田んぼ。1枚1枚が細長いかたちをしています。一部はお茶やキウイ畑に転作されています。
▲竹樋を使って水路から田んぼへ水を渡しています。
棚田を歩いた後は、分田集落周辺を散策しました。森林ガイドをされている方にこの地域の植物について教えていただきながら、2㎞ほど歩きました。
▲普段は意識しない植物も説明を聞くと興味が湧き、隊員たちは触ってみたり香りを嗅いだりしていました。
集落周辺を散策したあとは、イデに沿って歩きました。イデには水が勢いよく流れており、隊員たちは地区の田んぼが水路で繋がっていることを実感しました。散策は1時間ほどで終了し、15時半ごろ解散しました。
文:佐々木悠理
写真:九州大学菊地研究室