棚田まなび隊2015第4回活動

7月5日、棚田まなび隊の今年4回目の活動が行われ、17名の隊員が集まりました。
朝10時に開始し、機械を使って畦の草刈りをする作業と、田んぼの中に生える雑草を取る作業を二手に分かれて行いました。

草取り班は、地元農家の諌山さんに、雑草であるセリの見分け方を教わりました。セリは繁殖力が非常に強く、茎のあらゆる部分から根を張って成長する、田んぼにとって厄介な雑草だそうです。除草剤を撒いているため、ヒエなどの他の雑草はほとんど生えていませんでした。隊員たちは田んぼに入り、セリを探して抜いていきました。一枚の田んぼにつき2人~3人で草取りをしました。
草取りを一通り終えると、鎌を使って石垣に生える草を刈りました。
分田集落の棚田は面積が広く、17名集まっても草刈りを完全に終えるにはかなりの時間がかかると感じました。12時過ぎで作業を切り上げ、お昼休憩をとりました。
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▲昼食時。アウトドア好きの隊員が日除けのテントを持参し、小屋の隣に建てました。

午後からは、イデツアーを開催しました。天満隊長が分田集落のイデの仕組みを説明しながら、隊員みんなで集落を歩きました。
複雑な地形にみえる棚田にも整理された水の流れの仕組みがあることや、集落内には3年前の水害でイデが破壊され、復旧しておらず休耕田のままであることなどを聞きました。葛篭集落から水が降りてきていることも確認しました。
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▲普段は車で通りすぎる道を歩きます。耕作放棄地が広がる場所も、10年前は水田だったそうです。

ツアーを終えて、2時半ごろに解散しました。

文:佐々木悠理
写真:九州大学菊地研究室