農小屋に壁を取り付けました(棚田まなび隊2015番外編)

9月13日、棚田まなび隊が農小屋の壁付け作業を行いました。正式な活動日ではありませんでしたが、有志7名が朝10時に集まりました。
まなび隊は、活動する棚田に農小屋を建て、荷物を置いたりして自分たちの活動拠点としています。今年は分田に建てました。
今年は壁材に竹を使用しました。地域の方から真竹と孟宗竹を譲っていただき、真竹は伝統的な加工法である「シャギ竹」にしました。シャギ竹の加工は地域の竹材店の方に教わり、事前に済ませていました。直径100ミリ程度の竹を半分に割り、ノミなどで節を落とした後、木槌で節を叩きつぶして平らにします。さらにできたものを火で炙り、艶出しをしました。
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▲木槌で竹を叩く様子。平らになるまでに繰り返し叩くため、力が要ります。(8月27日撮影)
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▲コンロで竹を炙る様子。炙ることで竹の油分が染み出て汚れが落ち、艶が出ます。(9月12日撮影)

この日は、こうして事前に作成したシャギ竹をはり付けていきました。ドライバーを使ってシャギ竹に釘を通すための穴をあけ、農小屋のパネルに打ち付けていきます。一般的にシャギ竹は縦向きに使いますが、農小屋では横向きに使うことで、パネルの寸法に合わせて竹を予め切り出したり、パネルに直接打ち付けることができたりして、施工がしやすくなりました。また、竹は一つ一つ幅や太さが異なるので、ずれや隙間が大きくならないように気を付けながら、全体のバランスをみて微調整を重ねました。下半分をシャギ竹で覆い、上半分は細かく割った孟宗竹をはりました。棚なども取り付け、15時ごろに作業を終えました。
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▲シャギ竹に穴をあける様子。両端の穴をあける位置を少しずらすことで、壁にはり付けた際に割れにくいようにします。
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▲壁材をはり付けた農小屋。この後あいている部分に窓を取り付けて完成予定です。

文:佐々木悠理
写真:九州大学菊地研究室