棚田まなび隊2016第13回活動【収穫祭】

11月13日、棚田まなび隊が今年最後の活動を行いました。爽やかな秋空の下、今年とれた新米を味わう収穫祭の開催です。
収穫祭前日、隣の分田集落の蔵で保管していた玄米の一部を精米しようとしていたところ、分田でギャラリー安政を営む東野さんにお会いしました。「今年のお米は小粒だけどとても美味しいですよ」と声をかけてくださり、翌日の収穫祭がますます楽しみになりました。
当日は10時に12名の参加者がつづら山荘へ集まりました。お昼に向けてうきはの野菜をふんだんに使った豚汁をつくり、また各自ご飯に合うおかずを少しずつ持ち寄りました。
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つづら山荘の台所で、お昼の準備をしています。
食事の準備が終わると開始まで1時間ほど余ったので、今年1年間活動の場となったつづら棚田を散策することにしました。葛篭集落を囲む山林は部分的に紅葉していて、この日は天気も非常に良く絶好の散策日和でした。つづら棚田の仕組みや耕作している人々のことを想像しながら、ゆっくりと農道を巡りました。
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つづら棚田の散策。所々に見られる紅葉が美しいです。
お腹をすかせてつづら山荘へ戻ると、台所の釜からお米の良い香りが漂っていました。いよいよ収穫祭の始まりです。お茶碗によそわれたお米は一粒一粒が艶々としていて、味も大変美味でした。隊員らは代わる代わる立ち上がって2杯、3杯とお替りしていました。
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いよいよ会食。皆で持ち寄ったおかずを少しずついただきました。
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炊きたての新米と具沢山の豚汁。
心ゆくまで食事を楽しんだ後、米袋に入った新米がひとりずつ手渡されました。「来年も頑張りましょう」という副隊長のあいさつと共に、今年の棚田まなび隊すべての活動が終了しました。
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収穫米の贈呈式。今年は豊作で、ひとり4キロのお米がとれました。
こうして美味しいお米を収穫し、皆で達成感を味わうことできたのは、度重なる草取りや風雨による稲木の転倒にもめげずに3枚の田んぼへ愛情を注いできた隊員だけでなく、日々の生活の中でまなび隊の活動を気にかけ、手を尽くしてくださった地元の方々のおかげです。1年間、本当にお世話になりました。
また、棚田まなび隊の活動記録を毎回読んでくださった皆様、1年間ありがとうございました。

文:前野眞平
写真:九州大学菊地研究室