4月23日、棚田まなび隊の今年1回目の活動が行われました。今年で4年目となる棚田まなび隊は、昨年に引き続き、日本棚田百選にも選ばれた「つづら棚田」を舞台に、米作りや棚田について学んでいきます。今年はさらに、休耕田の復田に挑戦します。
今年のまなび隊は、この中の5枚の田んぼをお借りし、稲作や野菜作りを行います。
この日は雲ひとつない晴天に恵まれ、8名の新規隊員を含む合計13名の隊員が集まりました。初めに地元農家の坂本さんから九州北部豪雨のことや葛篭集落の状況についてお話をしていただきました。現在、この集落では棚田の担い手不足という大きな問題を抱えており、まなび隊の活動が少しでも地域に貢献することができたらと思います。
隊員たちは実際に刈り払い機を手に取りながら、坂本さんからその使い方を教えていただきました。周囲に対して十分な距離を保つことや草に隠れた石などが刃に当たってはね返るキックバックに注意が必要なのだそうです。
坂本さんによる刈り払い機の使い方講習。
隊員たちは準備体操を終えると、いよいよ作業を開始しました。刈り払い機の経験者は田んぼの畦や石垣付近を中心に草刈りを行い、初めての人は道路沿いの草を刈っていきました。その後、1時間ほど作業をし、みんなでお昼休憩をとりました。
田んぼへ向かう途中、石垣は1つの石に対して6つの石が囲むことで安定しているのだと教えていただきました。
道路脇の草刈り。
昼食をとった後は、みんなで復田する田んぼを見に行きました。約10年もの間、使われていなかった田んぼには、大量の雑草が生い茂っていました。次回の活動からここの復田が始まります。
今年はこの田んぼを復田し、お米と野菜作りに挑戦します。
その後、残りの草刈り作業を終えると、この日は15時頃の解散となりました。
文:丸山千尋
写真:九州大学菊地研究室