6月5日、棚田まなび隊5回目の活動を行いました。作業は、野菜の苗の植え付けと田植え後の草取りでした。
集合はいつものつづら棚田ではなく、野菜づくりをしている分田にしました。11名の隊員が集まり、3週間前に耕した畑に枝豆とモロヘイヤの苗を植えつけました。
現地では、既に植えていたカボチャの苗が見当たらないほど、雑草が伸びていました。そのため、まずは雑草を取り除く作業から始めました。すると雑草の中に見覚えのある葉が。昨年この畑で育てたジャガイモの種が残っていて、それが自然に育ってできた葉でした。せっかくなので、枝豆やモロヘイヤと一緒に、ジャガイモも育てていくことにしました。
▲3週間であっという間に生い茂った雑草。生命力の強さを感じます。
▲自然に育ってくれたジャガイモ。一度掘り出して、綺麗に並べ直すことにしました。
また、3週間前に植えたカボチャの苗がかなりの部分を虫に食べられてしまったため、木酢液を葉に吹き付けて虫対策をしました。枝豆・モロヘイヤ・ジャガイモを植える畝には、マルチングをしました。
▲マルチシートを使って雑草対策を施し、今後の順調な生育に期待します。
畑での作業が終わると、つづら棚田へ移動して昼食を取り、午後は田んぼの草取りを行いました。
この日指導をしてくださったのは、守る会の堤さん。一般的には、田植えをした後1週間以内に除草剤をまき、稲の生育を妨げるヒエやセリの繁殖を抑えます。除草剤は田んぼに水が張った状態でまき、しばらく水の給排水をせず流れを止めることでしっかり効くということでした。
まなび隊の学習田には除草剤をまかない方針なので、畦際や苗と苗の間にヒエやセリがすでに生えてきていました。
▲稲とヒエは非常に似ています。根元に毛が生えているのが稲で、そうでないものはヒエという風に見分けるそうです。
雑草を見落とさないよう、じっくりと足を進めながら草を取っていきました。
今回取り除くことができたヒエやセリのように水面までは達していないものの、雑草予備軍のような小さい葉がたくさん潜んでいました。2週間後にまた草取りを行う予定ですが、これから梅雨の時期に入ったり気温が上昇したりしても雑草に負けないよう努めたいところです。
文:前野眞平
写真:九州大学菊地研究室