棚田まなび隊2016第11回活動

9月25日、棚田まなび隊11回目の活動を行いました。13名の隊員が集まり、今日はいよいよ稲刈りです。3枚の棚田の稲を、機械を使わず鎌を使って刈っていきます。

棚田まなび隊の活動は今年が3年目です。今回は守る会の方々が忙しく来ていただけなかったので、経験のある隊員が今年からの新隊員に、稲のつかみ方、つかむ位置、鎌の使い方を説明しました。親指を下にして手のひら全体で稲をつかみ、鎌を手前に引きながら刈ります。想像していたよりも力は必要なく、サクッと刈ることができました。

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▲大きく育った稲に埋もれながら稲刈りを行っていきました。

次に、稲を掛け干しするために、藁で稲を結んでいきます。これにはコツが必要で、慣れるまでは苦戦しました。藁を3,4本とり、稲の束をくびっていきます。まず、稲の切り口を地面でトントンとならして揃えます。次に、稲の下から4分の1くらいのところを藁で1周させ、余った藁をねじります。稲が固定したところで、余った藁を結び目に入れ込み、完成です。
稲を竿に掛ける際には稲束をただ2つに割るのではなく、中心から交差させるようにずらすことがポイントです。

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▲結び目がゆるいと竿に掛ける際にほどけてしまうので、しっかり結びます。

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▲掛け終わった稲と記念撮影。みなさんお疲れさまでした。

無事この日のうちに3枚全ての田んぼを刈り終えました。刈り取った稲が想像以上に多く、用意した竹竿5本に掛けることができませんでした。そこで、ところどころ2段重ねにすることで全ての稲を掛け終わりました。
草刈り、畦塗り、田植え、雑草取りと活動を重ね、稲の成長を見てきたので、刈り終えた時に感じた達成感はとても大きかったです。また、守る会のみなさまには、いろいろ教えてくださったり、サポートしてくださったりと大変お世話になりました。
次回の活動は、脱穀です。今回掛け干しした稲が、台風やイノシシに負けずに脱穀を迎えることを祈りたいです。

文 : 芦澤郁美
写真 : 九州大学菊地研究室