平成26年1月27日に、うきは市民センター 3階 創作室にて「ドイツの農村ツーリズム研究報告会」を実施しました。
「グリーンツーリズム」と「エコツーリズム」の違い、すなわちもっぱら都市側の視点で交流・観光をすすめる前者と、農村側の持続可能性をすすめるために観光の手段をとる後者について、などの趣旨説明が九州大学大学院菊地成朋教授よりなされたあと、ドイツの短期留学から帰国したばかりの2名からエコツーリズム研究報告がありました。
報告1:木村萌さん(九州大学大学院修士課程2年)
ドイツ・シュバルツバルトで経験した農泊の様子が、詳しく報告され、長期滞在しながら周辺の農村を巡ったり、農業体験をして楽しむことができる仕組みなどを理解することが出来ました。
報告2:天満類子さん(九州大学大学院学術協力研究員・博士〔人間環境学〕)
観光だけ、保存だけに特化することなく、生業としての農業、環境保全、そして観光とがうまくバランスをとりながら、良い循環を生み出していることが、実例やイメージを交えて分かりやすく報告されました。
農村ツーリズム先進国と言えるドイツでは法制度も整えられ、また長期滞在する文化的なバックグランドによる成因もあるものの、長期的な視点に立って、農村の持続可能性に主眼を置いた整備を進める姿勢に学ぶものが多く感じられた、たいへん充実した報告会となりました。