大原一興先生講演会を実施しました

2014年2月27日にうきは市民センターにて大原一興先生の講演会を実施しました。
講演会では、豊富なスライドとともに、次のようなお話がありました。

○エコミュージアムとは
・一般の博物館では建物があって、壁があるが、エコミュージアムは建物主体ではない。
・一般の博物館は、専門家が教え、来訪者が教わるという関係だが、エコミュージアムでは住民が主体になって教える。
・たとえば、チョウの場合、一般の博物館は分類を目的とするが、エコミュージアムではどんな環境で、何をエサにしているかなど、生態の理解を目指している。

○エコミュージアムの活動の例
・農場の歴史を住民が調査し、記録している例。
・水車を回れる道を地元住民が作り、小屋を建てて展示館にしている例。
・コウノトリをゲージに閉じ込めて展示するのでなく、農家の上に巣をつくるのを待っている例。
・朽ちた水車を保存したが、それでは回すという行為が保存されないので、地元で復元作業を行った例。などなど。

○日本のエコミュージアム
・日本で最初に始めたのは山形県朝日町で1989年のこと。
・朝日町では宝探しを行って、シート化し、パネルにもしているが、次の世代にどう伝えていくかが課題になっている。
・洞爺湖では噴火で壊れた建物をそのまま展示している。
・足尾銅山では3つの組織があり、それぞれが活動を行っている。
・館山では、日本地図をさかさまに見て、太平洋に一番出ている場所、ということを発見。青木繁が「海の幸」を描いた場所でもあり、この地方に残る祭りとの関連など、テーマを見つけ楽しんでいる。
・館山ではこのような活動が活発になり、自分の家に残るものを調べ、案内を始める人も出てきた。このような活動を進めているのは、もと社会科の先生。学校の先生はこうした活動に向いているかもしれない。

○まとめ、質疑応答から
・浮羽は、さまざまな資源がたくさんある素晴らしい場所。仲間をすこしずつ増やしていくときっと良いものになる。
・聞き書きは、やったほうがよい。効率的かどうかはともかく、聞かれた方も自分の価値に気づくし、聞きだす方にも発見がある。いかに話を引き出していくかが大事。
・戦時中の暮らしなど、記録があまり残っておらず、話を聞ける人も減っている。早く始めた方が良い。
・昔の写真などを持っていくと、話を聞くのも効果的。小学生にお年寄りの体験を聞きに行かせるという活動も各地で行われている。

この他にも興味深いお話がたくさんありました。

これからの活動のアイディアなどがたくさん浮かんだ方もいらっしゃったのではないでしょうか。
いろいろ活かしていきたいと思います。

大原先生。本当にありがとうございました。