第1回動画教室を行いました

2014年8月24日に、第1回動画教室をうきは市民センターで行いました。
講師である永川優樹先生は、九州大学大学院を修了。広告会社である電通を経て、現在は映像作家としてご活躍中です。世界中を旅行しながら撮影したワールドクルーズのシリーズではYouTubeの再生回数が600万回を越え、Yahooのインターネットクリエイティブアワードでグランプリも受賞されたという、気鋭の方です。
講義の内容は動画の最前線にも触れ、参加者の方にたいへん喜ばれていました。
永川先生のお話は、以下のような内容でした。

1)私は誰?
・電通に勤務していた。地方紙の新聞広告担当だったが、新聞離れもあり、eコマースなども手がけるようになった。商品説明に動画を加えられるといいなと思っていたが、当時は映像をつくるのは高額だった。
・2008年に一般向けのカメラでフルHDの動画撮影ができるものが発売された。また、ステディカムという、カメラのブレ防止機材を使うと、歩きながらでもブレのない映像を撮ることができるようになった。
・そこで電通を退社し、2010年からそのカメラを片手に世界中を旅行しながら撮影し、YouTubeにアップするということを始めた。
・その頃SNSなども広がり始めていたので、動画のアップと同時にツイッターでつぶやいていると、ファンができてきて、動画の反応も感じられるようになった。

2)映像から動画へ
・以前は「動画」という表現はなかったように思う。「動画」というのは、個人や、素人でも撮影可能なもの。
・昔は、「映像」をつくろうと思ったら、少なくとも3名以上のチームが必要で、カメラがぶれないようにするためにレールを引いて、その上を滑りながら撮影したり、光量が必要なので沢山の照明を当てたりする必要があった。そのため、とても高額になり、数百万円単位の費用がかかった。
・現在では、ステディカムの使用によって1人で歩きながら撮影してもスムーズな映像が撮れ、一般向けのカメラも性能が向上したため、薄暗い室内などでも十分に視認できる映像が撮れるようになり、動画作成への敷居がとても低くなっている。

3)1本の動画で人生が変わる?
・YouTuberと言われる人たちがいる。これは、YouTubeで生計を立てている人のこと。
・YouTubeで動画を開いた時に現れる広告をクリックすると、動画投稿者にお金が支払われるしくみ。
・スウェーデン人で、スマホアプリのゲームをやっている様子を投稿している人がいて、ファンが多い。この人は年収4億円くらい得ていると言われている。
・彼はあるインタビューに答えて、自分は視聴者と親密な関係を築けている、壁を壊したんだ、と言っている。視聴者が身近に感じられることもYouTube動画の魅力のひとつ。
・変わった癖を持ったペットを撮影して、YouTuberとなっている人もいる。箱に潜り込む癖のあるネコの動画で話題となり、CMにも起用された例。
・How toもの、というのもジャンルのひとつ。生活の中で見つけた知恵を紹介する。ちょっとした工夫で簡単にできるもの、というのを紹介する。
・誰でもYouTuberになれるチャンスがある。浮羽の「たからもの」動画で有名になり、YouTuberになる可能性も。

4)人を動かす動画の作り方。
・ポイントは以下。ただし、あくまで自分の場合。
○誰に何を伝えるのかを明確に
○ナレーションやテロップなしで伝える
○とにかくたくさん撮り、使うカットを厳選する
○カット割りにリズムをつける
○主題と関係ないものを入れる

5)ずっと使える機材を買おう!
・よく機材について質問される。特にカメラについてきかれるが、自分が考える優先順位は以下。
○三脚&雲台
○マイク
○パソコンと編集ソフト
○カメラ

永川先生、たいへん貴重なお話をどうもありがとうございました。

浮羽まるごと博物館事務局

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