棚田まなび隊の第12回活動を行いました

9月7日、棚田まなび隊の第12回の活動が行われました。この地域では、毎年9月下旬に田んぼの畦に彼岸花が一斉に咲きます。今回は、彼岸花の開花時期に合わせて、田んぼ周辺の草刈りをしました。

前回には青々としていた稲穂が黄色味を帯びて頭を垂れていて、収穫の時期が近づいたことが感じられます。しかし、よく見るとその中に真っ白い穂をつけた稲があります。このような稲は「穂首いもち病」と言って、茎から発症して穂全体が白くなり、米ができないのだと熊抱さんから説明がありました。

草刈りを始める前に、熊抱さんから、畦に彼岸花の芽が出てきているかもしれないので、切らないよう気をつけて作業するようにとの呼びかけがありました。隊員たちは、それぞれ草刈り機を担ぎ、作業に取り掛かりました。また、田んぼの中に生えているヒエなどの雑草を取り除きました。注意深く見ると、田んぼの畦にちらほら赤い蕾をつけた彼岸花が芽を出しているのがわかります。隊員たちは、彼岸花を傷つけないよう気を配りながら作業しました。

1時間半ほど作業をしたあと、農小屋の横にテントを張りました。テントの布の端を農小屋にくくりつけて日陰を作り、全員で集まって休憩したり昼食をとったりする空間ができました。隊員たちは、田んぼや川が見える景色や、ゆっくり腰を下ろして風に当たれる居心地のいい空間に満足しているようでした。今回は、そのままテントの下に輪になって昼食をとりました。
午後からも草刈りを再開し、作業を終えました。

レポーター:赤司小夢(九州大学菊地研究室)

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