棚田まなび隊2017 第11回活動日

畦の草刈り・雑草抜き・畑の収穫【8月27日(日)晴れ】

いよいよ、草取り作業もラストを迎えました。前回出穂していた稲穂もすでにこうべを垂れ、黄金色に変わっています。ですが、最後まで油断は禁物。そんな田んぼの間から、にょきっと頭を出しているヒエを発見。これまでの草取りで、取り除いてきたつもりでしたが、やはり見逃しがあったようです。ヒエはイネよりも高く背を伸ばし、田んぼの広範囲に種を落とします。そして土に混ざり冬を越し、来年の発芽の季節をじっと待つのです。蓋を開けてみると、田んぼに植えたイネよりもヒエが多いなんてことにもなりかねません。
ヒエが種を落とす前に、取り除くときもできるだけ種が落ちないように、丁寧に取り除いていきます。

今回は田んぼの草抜きに加えて、畦の草刈りを、いつも以上に丹念にやっていきます。というのも、つづら棚田では、毎年9月中旬頃に「彼岸花まつり」が実施されます。棚田の畔に彼岸花が連なる風景はとても幻想的。一年に数日しか見ることができない風景を一目見ようと多くの人が訪れ、地域はとても賑わいます。そんな晴れ舞台、彼岸花を雑草で隠すわけにはいきません。そんな訳で、彼岸花の芽がでる直前のこの時期を狙って、畔の草刈りを済ませてしまうというわけです。

午後、昼食を済ませ畑に向かうと、茄子とピーマンがまだ元気になっていました。そして、これからの楽しみは里芋。収穫祭の豚汁の具として欠かせません。茎が増え葉っぱが大きくなったら根元に土をかぶせ、増えたらまた土を被せ、といった具合に、芋を太らせていきます。

ひと通り作業が終わったあとは、川、集落の真ん中を流れる葛篭川で足を洗いつつしばし休憩。夏の暑い時期。川の冷たさがとても心地よく、洗い終えたあとも、そのまましばらく、他愛ないおしゃべりが続きます。

次回はいよいよ稲刈りです。

かじわら(隊長代理)