棚田まなび隊2017 第10回活動日

イネの出穂・トマトとメロンの収穫・スイカ割り【8月6日(日)雨のち曇り】

田植えから続く、毎回の草取り作業。大変ではあるのですが、やることは同じ。この日は強風が吹いていたこともあり、作業も早めに終わらせよう、といつもの調子で田んぼに出かけると、「わあ!」という歓声があがります。

そう、イネの穂が出ていたのです。茎を割って出穂し、約30分ほど、1回だけ花を咲かせ受粉、お米が実る準備が整うのです。
同じ除草作業でも、いつも以上にやる気が出てきます。

田んぼの中の草取りに加えて、畦の草刈りも重要。畦の雑草を放っておくと、そこから虫や病気がうつったり、日が当たりが悪くなったり、イノシシ除けに電気が通らなかったりなど、問題の発生源となります。もちろん見た目のよくありません。田んぼを数多く耕作されている地域の方は、毎日数枚ずつ、まんべんなく手入れが行き届くように、草刈りをされているのです。

畦の草刈りは刈払い機を使います。先端についた刃先で草を刈っていくのですが、ここが金属のものの他に、細い糸のようなものもあります。地面の草を刈るときは金属刃で構わないのですが、石垣など硬い場所で作業をするときは紐を使います。というのも、金属刃が跳ねたり、刃そのものが傷んでしまうからです。

「要するに、回転する刃で草を刈っていけばいいんでしょ?」

いえいえ、草刈りを侮ることなかれ。刈る方向や動かし方にちょっとしたコツがあり、それを知らないと動かしている割に全く刈れません。加えて、刈払機は燃料タンクとエンジンがついているため意外と重い。

強風が吹く中、なんとか作業を終わらせ、畑へ移動。いつものようにナスやオクラ、ピーマンに加えてメロンがたくさん実っていました。人工授粉や摘花など、メロンの苗木の説明書には手入れの方法が書かれていたのですが、基本は放任栽培。それでも意外とできた!と早速試食をしてみたところ

「……全く甘くない」

実らせるのと、おいしい実に仕立てるのは全く別物。農家の方々にはつくづく頭が下がります。
最後に夏らしいことを、と雲行きが怪しい中スイカ割りを決行。

「甘い!」

メロンの後だけに、スイカのおいしさは心に響くものがありました。

かじわら(隊長代理)