棚田まなび隊の第10回活動を行いました

7月20日、棚田まなび隊の第10回の活動が行われました。今回は、草刈り機の扱いを学び、田んぼの周辺に生えた雑草を刈りました。

連日の雨で川の水量は増しており、田んぼの稲はいきいきとしていました。当日も朝のうちに通り雨が降りましたが、雨の降った後は草があまり飛び散らず、草刈りに適しているそうです。

田んぼに到着すると、稲がいちだんと成長していて驚かされました。しかし、よく見ると葉に黒い斑点や小さな虫を確認できます。黒い斑点は「いもち病(稲熱病)」で、放っておくと稲穂ができないそうです。いもち病が出たときは薬を撒いて対処します。小さな虫はウンカで、こちらも稲の発育に悪影響を及ぼします。いもち病もウンカも、7月中旬ごろからは特に注意してみておく必要があり、毎日水の調整をする際に稲の様子も確認しているそうです。

所用で欠席の天満隊長に代わって梶原隊員が挨拶した後、田んぼの持ち主の熊抱さんや市役所の樋口さんから草刈り機の使い方を教えていただきました。不注意に草刈り機を使うと命に関わる事故にもつながりかねないそうで、エンジンのかけ方、草刈り機の持ち方やそれぞれの操作の際の注意をしっかり学びました。

説明が終わると、いよいよ作業開始です。最初は一対一で教えてもらいながら草を刈りました。草刈り機は意外と重く、エンジンの振動で腕がしびれます。初心者ははじめのうちは草刈り機の重さと振動と歯の回転の速さから、なかなか根元から草を刈る勇気が出ませんでしたが、しばらく草を刈るうちに、初心者も端に生える草も切れるようになっていきました。草刈り機に慣れている人は、技術の必要な田んぼの畦の草や川から続く道の草を刈りました。刈った草はクマデで掻き集めます。2時間弱の作業でしたが、暑い日だったためにたくさん汗をかきました。

今回は、危険を伴う作業ということで緊張感のある活動でしたが、無事に草刈りを終えることができました。周囲の草を刈ると成長してきた稲が際立って美しく見えるようになりました。次回のまなび隊の活動は8月17日を予定しています。

レポーター:吉田優子(九州大学菊地研究室)